あさひ学園の成り立ち

●あさひ学園は、昭和49年に小牧市朝日地区にあった小さな公民館の一室からスタートしました。支援の必要なお子さんをもつ保護者の方々が「お友だち同士で遊ぶ場や集団保育の場が欲しい。」と、自ら立ち上げられたことが始まりです。
 その後、米野大山に「ふれあいの家あさひ学園」として開所し、平成20年、現在の小牧市立第一幼稚園の南隣に新築移転しました。
 今は、毎日組(4クラス)とあすなろ教室(5クラス)で構成され、例年多くの親子(130組程)が通っています。

●あさひ学園は小牧市から委託を受けて、市の「独自事業」として<早期療育の拠点>と位置付けられています。そのため、保健センター等と連携して低年齢(主に未就園児)からの療育を行っています。それは、例えば、保護者の方からお子さんの「ミルクが上手く飲めない」「よく動いたり、走ったりする」「言葉がなかなか出てこない」等の心配ごとについて、保健センターや子育て世代包括支援センターに相談をした時「療育の場」として、あさひ学園のことを聞かれることがあるかもしれません。また、健診後の保健センターで行われる「なかよし教室」を経験した方で、その場を機にお子さんの様子が変わっていくのを実感すると、続けて「親子で通える場」を希望されることがあり、その場合、あさひ学園につながり通う方がとても多くいます。並行して、近年はあさひ学園が就学前まで通える施設であることから、就園先よりあさひ学園を紹介され、週に半分ずつ就園先とあさひ学園に通う方も増えてきています。そのため、あさひ学園は就園先や学校、児童発達支援事業所等とも連携しています。

●あさひ学園は、みんなで子育てを応援しています。毎日の療育や学期ごとの懇談以外にも、専門療法士による「保護者向けの学習会」や保護者OGによる「先輩ママとの懇談会」等を開催しています。子育ての見方や関わり方を学んだり、就園や就学についてはスタッフ以外にも先輩ママから直接経験談やアドバイスが伺えたりする機会は、保護者の方から好評です。
 そして、誰もが安心して暮らしやすい地域作りを目指して、支援の必要な子どもについての啓発活動を行っています。「子どもの発達や行動のミカタ」等のテーマで、地域に出て出前講座を行っています。

※「療育」とは、「発達支援」とほぼ同じ意味で使われています。どちらも、発達に心配のあるお子さんに対する支援を指しています。近年では「発達支援」という言葉が、より広く使われる傾向があります。